一般住宅の屋根は、ただ瓦など屋根材を並べているだけではありません。
その下には防水シートと呼ばれる特殊なシートが貼られていて、これが重要な役割を担っています。
防水の名が示す通り、雨漏りを防ぐという意味があるのですが、このシートは本当に必要なものなのでしょうか?
屋根に使用する防水シートとは?
屋根に使用する防水シートは、雨などが住宅に侵入しないために使われています。
防水シートのことをルーフィングと言い、屋根材のすぐ下に貼られています。
屋根裏から見ても見えませんが、屋根の野地板と屋根材の中間に敷かれる形で付けられたシートです。
一見すると何の変哲もないシートですが、非常に重要な役回りがあるのです。
雨漏りを防ぐ大切な役割がある
防水シートですので、雨など水を防ぐという重大な役目があります。
日光や風雨、長い年月を経ての劣化した瓦では雨漏りを防ぐことはできません。
定期的に屋根の破損などを点検していても、瓦などが壊れていることを発見するのは素人目には難しいこともあります。
まったく点検もせずに放置している屋根であれば尚更です。
もし、防水シートが貼られていなければ、瓦が破損した時点で住宅内に雨水が侵入してきます。
これが雨漏りと呼ばれていますが、防水シートはこの雨漏りを防いでくれるという大切な役割があるのです。
もちろん防水シートも時間が経てば劣化していきますので、いづれは交換をしなければいけません。
古くなって傷んだシートでは雨漏りを防ぐことは難しいからです。
防水シートの種類
屋根に敷いている防水シートには種類があり、基本的にはアスファルトルーフィングか改質アスファルトルーフィングが用いられています。
アスファルトルーフィングとは、アスファルトが含まれる厚めの板紙にさらにアスファルトを重ねているシートです。
古くから使われているシートでもあることから安全性についての信頼感もあり、値段も手ごろなため日本中の多くの住宅に使われています。
一方の改質アスファルトルーフィングは、従来のアスファルトルーフィングの上位バージョンです。
アスファルトにポリマーを含めるなど特別な加工を加えることで耐久力を上げています。
まとめ
屋根に使用する防水シートは、戦前から使用されていることからも日本の住宅を雨から守ってきたという実績があります。
日本の気候は変動が激しく、夏の強い日差しや台風などの暴風雨、乾燥や湿気、雪などにも悩まされます。
屋根が破損することも珍しくなく、この過酷な条件を受け止める屋根を守る意味でも必要なものです。
雨漏りを防ぐための防水シートも点検をして、もし古くなっていたら専門の業者で交換をしましょう。