激しい雨や雪が屋外で降っていても、屋内にいればその影響を受けることは基本的にはありません。
しかし何らかの不具合が発生すると雨漏りが起こり、日常生活に大きな支障を与えることになります。
雨漏りの発生原因、塗装と雨漏りの関係などについて知っておきましょう。
雨漏りが発生する原因について
雨漏りが発生する主な要因として挙げられるのは、屋根やべランドの劣化です。
常に雨風をまともに受ける屋根・べランドには、建設時に防水加工が行われています。
ただ、防水加工の効果は永久にあるわけではなく、耐用年数が近づいてくると劣化が進み雨漏りが発生する可能性があります。
あってはならないことですが、防水工事の施工業者による手抜き工事や技術・確認不足などによる加工の不具合によっても発生することがあります。
この他、外壁や建物の内部の材質や環境などに構造的な問題があり、防水加工ではその問題を補えない場合なども考えられます。
塗装で雨漏りが治る場合とは
塗装で雨漏りが治るのかと言えば完全には治らないということになりますが、雨漏りの発生原因によっては塗装によって改善することもあります。
例えば、屋根やベランダに塗っている塗装が不完全で部分的に塗膜が薄かったり塗れていなかったなどの単純なミスであれば、再塗装をすることで雨漏りを改善することも可能です。
また塗料の選択を誤っていた場合は、適した塗料で塗りなおせば問題は解決すると思います。
塗装後、早い段階で雨漏りが発生した場合は施工不良の疑いがあるので、施工業者に連絡することが重要です。
塗装で治らない雨漏りの対策は
塗装自体に問題がある場合は再塗装によって雨漏りを改善することは可能ですが、多くの場合は塗装では雨漏りは解決しません。
住宅の屋根や外壁、屋上、ベランダなどには屋内に雨水が侵入しないように、防水加工が基本的に行われています。
ただ、この防水加工も長期にわたる風雨や紫外線などの影響で劣化をしてきます。
工事を行った際にその工事の耐用年数の提示を受けていると思いますが、長いものでも約15年が限界で、耐用年数を超えた状態で放置していると雨漏りが発生することになります。
下の階の天井と上の階の床の間には、基礎になる柱や木材などの他に断熱材や防湿材などが使用されています。
この部分が劣化したり性能が低下すると雨漏りの要因となるため、塗装では改善することが困難になります。
まとめ
外壁や屋根、べランドの塗装リフォームを行うと外観がきれいになるのはもちろんですが、雨漏りも改善されるようなイメージがあります。
ただ、雨漏りの原因を正確に把握していないと塗装では改善されません。
原因を特定し、正しい対策を打って快適な生活が送れるようにしましょう。