雨漏りが建物にとって良くない事と知っている人は多いですが、雨漏りすることでシロアリが発生してしまうという事実を知っている人はごくわずかです。
シロアリは湿った場所を好むため、雨漏りによって湿った木部に集まり悪さを行ってしまうのです。
そうなってしまうと、構造上大きな問題となってしまいます。
ここでは、シロアリによる被害はどのようなものなのか、またシロアリを防ぐための対処方法について解説していきます。
シロアリの種類
日本では、一般的に「ヤマトシロアリ」と「イエシロアリ」の2種類がとくに問題となっています。
■ヤマトシロアリ
ヤマトシロアリは日本全国に生息しており、4~5月頃に活発に活動します。
羽ありをみかけたらそれはヤマトシロアリの可能性が高いです。
■イエシロアリ
ヤマトシロアリに続き、日本で有名な白アリです。
温暖な地域に生息しており、家の木材を食べる速度がとても早くとても驚異のあるシロアリとなります。
シロアリによる被害の状況
シロアリによる被害は湿った木材を食べてしまうことです。
湿った木材を食べてしまうので、床のきしみやドアの建付けが悪くなったり、カベ内部が空洞になるなど、さまざまな不具合が生じてきます。
その食べられた木材を修復するのには、大掛かりな工事が必要になることが多く、また再発防止対策も行わなければなりません。
そうなってしまうと、大きな出費がかさんでしまうため、生活費に大きなダメージがでてしまいます。
シロアリの対策
雨漏りを未然に防ぐ
シロアリを防ぐためには、まず雨漏りを防ぐことが重要となります。雨漏りしないように、屋根や外壁のメンテナンスを定期的に行い、建物内部への雨水の侵入を防ぐことが一番です。
また、仮に雨漏りしてしまっても放置せずに、すぐに対処すればシロアリ発生のリスクは大幅に抑えられます。
定期的な点検とシロアリ消毒
次に雨漏りを防ぐとともに、シロアリの消毒も行っておくとシロアリが近寄らなくなります。
薬剤を床下に巻いて対策を行っていきます。
こちらの消毒は一定期間過ぎると効果が薄れてしまうので、おおよそ5年ごとに薬剤の散布を行います。
まとめ
雨漏りを放置してしまうと、シロアリが発生してしまいます。
シロアリは、湿った木材を好むため、雨漏りで湿った木材に集まるためです。
湿った木材をシロアリが食べて、柱等が無くなり、耐震性等にも大きな影響を及ぼすため、注意が必要です。
シロアリを寄せ付けないためにも、雨漏り対策とシロアリ書毒を行っておくと安心できるかと思います。